今年もまたこの季節がやってきましたね。
そう。クリスマスです!!
クリスマスって色んな風習がありますよね。子供がプレゼントをもらったりとか、夕食にチキンを食べたり、駅なんかに行くとイルミネーションを盛大にやっていたりとか。
ではこのような風習はなぜできたのでしょう?
毎年やっているはずなのに、意外に知っている人は少ないのではないでしょうか?
今日はそんな中でもクリスマスツリーについてのお話です。
なぜクリスマスにツリーを飾るようになったのか。
また、どういう意味で飾られているのか見ていきたいと思います。
クリスマスツリーの起源
今となっては冬のイベントというイメージが強いですが、そもそもクリスマスとは「イエス・キリストの生誕を祝う日」ですよね。
ご存知の方も多いと思います。
なのでツリーはイエス・キリストと深いかかわりがあるのでは?と思う方も多くいらっしゃるのではないですか?
ですが、
クリスマスツリーとキリストに深い関係はないようです。
ではどのようにしてクリスマスはツリーを飾るという風習ができたのでしょうか。
この風習は北欧の「ユール」という祭が起源のようです。
ユールは北欧のゲルマン民族の冬至祭のことです。
冬至といえば一年間で最も日が短い日。
特に北欧地域では一日中日が昇らない極夜になります。
命の源であるとされている太陽の力が弱まる日として、再びその力が強くなることを願い生まれた祭りなんです。
そしてこの時にモミの木のツリーを飾るんですね。
このユールの風習がクリスマスと混ざり合って、クリスマスにはツリーを飾るという風習ができたようです。
ちなみにスウェーデンではクリスマスのことをユールと呼ぶそう。
使われる木の種類
クリスマスツリーといえばモミの木というイメージがありますよね。
ですがモミの木でなければいけないという決まりがあるわけではありませんが、常緑針葉樹ということが大事なようです。
これは上記のユールに関係していて、常緑針葉樹は一年中葉を落とさない木であることから強い生命力、永遠の命の象徴として使われているんですね。
ではクリスマスツリーに使われる木の種類を見ていきます。
ウラジロモミ
日本で最も多くツリーに使われています。
葉の裏側が白いことからこの名前が付いたようです。
綺麗な3角形になるのが人気の理由です。
ドイツトウヒ
ウラジロモミとともに一般的に使われることの多いモミの木です。
成長が早いことから、リーズナブルなものが多く一般的に使われるようになったようです。
ただウラジロモミと比べると枝が細いのがネックで、飾りを多く付けることができません。
オレゴンモミ
濃い緑の葉が綺麗なモミの木です。
葉っぱが密でボリュームがあるのも人気の理由です。
リースにもよく使われます。
ゴールドクレスト
住宅の庭にときどき生えているのを見ますね。
他の木と比べて葉が明るいのが特徴です。
枝が細いことから飾りはあまりつけられません。
また育てるのがとても難しいようで、何もしないとすぐ枯れてしまうようです。
装飾の意味とは?
クリスマスツリーを彩る綺麗な装飾品。
これらにはそれぞれ意味が含まれるといわれています。
またクリスマスカラーといえば赤・緑・白ですよね。
これにも意味があるといわれていて、それぞれ
赤・・・キリストが私たちの救うために流した血の色(愛の色)
緑・・・永遠の命、豊作
白・・・純潔
を表しているといわれます。
ベツレヘムの星
ツリーの一番上に飾られるあの大きな星のことです。
ベツレヘムの星はイエスキリストの誕生を知らせたとされる星です。
西の空に見えたとされ、その真下に行ってみるとイエスを抱いた母マリアが立っていたといわれています。
また本当に存在するかは分かりませんが、今の天文学では発見できていないそうです。
オーナメント
オーナメントは「知恵の実」を表しています。
知恵の実は聖書の「創世記」に登場するエデンの園に生えている善悪の知識の木に実る果実です。
アダムとイヴがエデンの園を追われることになったのはこの知恵の実を食べてしまったからですね。
リース
玄関に飾るあれです。
リースは輪の形をしていることから永遠を表しています。
またキリストが十字架にかけられる前にかけられた「いばらの冠」を表しています。
ベル
ベルは幸福を知らせるものとして飾られています。
またイエスキリストの誕生を知らせるものという意味も含まれます。
ひいらぎ
日本では昔から魔除けに使われていたひいらぎ。
節分で玄関に飾るご家庭もありますよね。
先ほども出た「いばらの冠」のいばらを表しているともいわれます。
杖
聖書ではキリストは羊飼い、人は羊と例えられているのですが、その羊使いの杖を表しています。
最後に
いかがでしたか?
クリスマスにツリーを飾ることはあっても、その意味まで調べる機会ってあまりありませんよね。クリスマスにかかわらずイベントがあったときに、その意味や歴史を調べてみるという楽しみ方も面白いかもしれません。もし機会があればほかの行事についてもまとめてみます!
では!!
コメントを残す